在原神社

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JR櫟本駅から東へ進んだ名阪国道南側の側道沿いにあり、「伊勢物語」の作者である在原業平とその父・阿保親王が祀られています。境内では伊勢物語に歌われた「筒井筒ゐづつにかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに」の歌や、伊勢物語をヒントに作られた謡曲の「井筒」に登場する「筒井筒」、「一むらの薄(すすき)」の石標、松尾芭蕉の句碑などを見ることができます。また、業平が河内の高安まで通ったという「業平道」の一部が、今も神社の西の方に残っています。
標石が示すとおり、元々は在原寺と業平神社がありましたが、明治時代の廃仏毀釈で在原寺が廃され、業平神社は在原神社になりました。

・筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹見ざるまに
(訳)井戸の井筒と背比べをした私の背は、もう井筒を越してしまったようだなあ。あなたに会わないでいるうちに。

・くらべこし 振り分け髪も 肩過ぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき
(訳)あなたと比べ合った私の振り分け髪も長くなって、肩を過ぎました。あなた以外の誰のためにこの髪を結い上げましょうか。

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